三竦みという言葉があります。
蛇と蛙と蛞蝓(ナメクジ)のことですが、蛞蝓は蛙を恐れ、蛙は蛇を恐れ、
蛇は蛞蝓を恐れるのですが、三者の睨みあいを意味し動けないことです。
カエル(とびつくもの)ヘビ(まきつくもの)ナメクジ(はいつくばるもの)
という解釈もあります。他に、歌舞伎では児雷也豪傑譚語(じらいやごうけつ
ものがたり)が、まさに三竦みで蝦蟇(がま・ひきがえる)大蛇・蛞蝓(ナメクジ)
に変身した児雷也、網手、大蛇丸との争いです。
また、中国の周の時代の書物ではナメクジが、螂蛆(ろうそ)→ムカデとして
登場します。(これは蛞蝓とムカデとを間違えたという説)
いろいろな説はありますが、いずれにせよ、三者が睨みあい動けば死を意味
するとか、地 固まるといった意味合いではないかと思います。
さて、大宝寺の山門手前に、この三竦みが祀られているのは御存じでしょうか。
自家用車・タクシーなど小型でので巡拝の方は山門を通らず納経所の近くまで
行けますので見ることはできません。
一度、下のバスの駐車場に車を置き参道を歩かれては如何でしょうか。
山門手前、右側の石垣のなか、よく見ないと見過ごしてしまいますが、祀ら
れております。
では、なぜここに三竦みが・・・?
これも色々説はあると思いますが、一般的な説によると44番と言えば四国88ケ
所ではちょうど中札所になります。
1番霊山寺よりここまで参詣し 自身を振り返ってみますと、おそらくは家族、
自身の家内安全・交通安全・心願成就または、ご先祖様のご供養、等々のお願
いをしての巡拝ではなかろうかと思います。
しかし、此処に来るまでは勿論ですが、これから先も含めて生きて行く上で
殺生(肉・野菜・魚などの生き物を食べ)をしているのですが、その殺生の
供養もして下さいとの意味で三竦みがあるのではないでしょうか。
次に手水鉢についてのお話したいと思います。
龍の口から清水が出ておりますが、よう〜く耳を傾けてみますと、なんと
龍の鳴き声に聞こえるのです。
では、龍を見たのか、鳴き声を聞いたのかと言われれば困ってしまいますが、
恐らくはこうでしょう・・・・と造られたようです。
傍で聞くよりも、少し離れて本堂あたりに行けば、よりそれらしく聞こえる
ようです。
今度、参詣される方の参考になれば幸いです。
- 2008/03/27(木) 17:15:35|
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