四国遍路ここが見どころ!

四国88ヶ所霊場に関することいろいろ。

44番大宝寺(2)

三竦みという言葉があります。
蛇と蛙と蛞蝓(ナメクジ)のことですが、蛞蝓は蛙を恐れ、蛙は蛇を恐れ、
蛇は蛞蝓を恐れるのですが、三者の睨みあいを意味し動けないことです。
カエル(とびつくもの)ヘビ(まきつくもの)ナメクジ(はいつくばるもの)
という解釈もあります。他に、歌舞伎では児雷也豪傑譚語(じらいやごうけつ
ものがたり)が、まさに三竦みで蝦蟇(がま・ひきがえる)大蛇・蛞蝓(ナメクジ)
に変身した児雷也、網手、大蛇丸との争いです。
また、中国の周の時代の書物ではナメクジが、螂蛆(ろうそ)→ムカデとして
登場します。(これは蛞蝓とムカデとを間違えたという説)
いろいろな説はありますが、いずれにせよ、三者が睨みあい動けば死を意味
するとか、地 固まるといった意味合いではないかと思います。

さて、大宝寺の山門手前に、この三竦みが祀られているのは御存じでしょうか。
自家用車・タクシーなど小型でので巡拝の方は山門を通らず納経所の近くまで
行けますので見ることはできません。
一度、下のバスの駐車場に車を置き参道を歩かれては如何でしょうか。
山門手前、右側の石垣のなか、よく見ないと見過ごしてしまいますが、祀ら
れております。

では、なぜここに三竦みが・・・?
これも色々説はあると思いますが、一般的な説によると44番と言えば四国88ケ
所ではちょうど中札所になります。
1番霊山寺よりここまで参詣し 自身を振り返ってみますと、おそらくは家族、
自身の家内安全・交通安全・心願成就または、ご先祖様のご供養、等々のお願
いをしての巡拝ではなかろうかと思います。

しかし、此処に来るまでは勿論ですが、これから先も含めて生きて行く上で
殺生(肉・野菜・魚などの生き物を食べ)をしているのですが、その殺生の
供養もして下さいとの意味で三竦みがあるのではないでしょうか。

次に手水鉢についてのお話したいと思います。
龍の口から清水が出ておりますが、よう〜く耳を傾けてみますと、なんと
龍の鳴き声に聞こえるのです。
では、龍を見たのか、鳴き声を聞いたのかと言われれば困ってしまいますが、
恐らくはこうでしょう・・・・と造られたようです。
傍で聞くよりも、少し離れて本堂あたりに行けば、よりそれらしく聞こえる
ようです。
今度、参詣される方の参考になれば幸いです。

  1. 2008/03/27(木) 17:15:35|
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